一般的な入学試験のイメージとは異なり、書類選考と面接、作文などがメインです。中学までの勉強についていくのが難しかった人でも入学できる学校がたくさんあります。学力よりも『学びたい』という意欲が重要視されますので、面接ではしっかりとアピールできるよう対策しましょう。

一つ一つの科目で一定以上の成果が認められると［単位］が与えられます。全日制では1年ごとに決められた単位のすべてを修得できないと留年となりますが、単位制では落とした単位も次年度に履修できる（落とした単位があっても進級できる）ため、自分のペースで学習を進めることができます。

［①3年間在籍］+［②74単位修得］+［③30時間以上の特別活動参加］の条件を満たすと卒業となります。
①…転編入の場合、前の学校の在籍期間も3年間に含められる場合があります。②…すべての必修科目と選択科目の合計単位数です。③…特別活動とは、ホームルームや学校行事、クラブ活動などのことです。

通信制高校には大学進学に力を入れている学校もあり、大学受験に必要な科目に絞ったり、苦手科目を重点的に強化するなど全日制より有利に学習を進めることもできます。また卒業すれば正式な高校卒業資格を持つことができるため、通信制高校の卒業歴が大学受験で不利になることはありません。

服装については原則自由な学校が一般的ですが、制服のある通信制高校も増えています。購入も着用も義務ではない学校が多く制服・私服、好きなスタイルで登校できます。校則は全日制に比べ厳しくない学校が多いですが、高校生らしい常識のある学校生活を送りましょう。

登校日の少ない通信制高校やコースを選んだ場合は友達をつくりにくい環境であることは事実です。しかし文化祭や体育大会などのイベントやクラブ活動をきっかけに友達ができたり、ネット授業のある学校ではネットを通じた交流を深めることもできます。様々な活動に積極的に参加してみましょう。

通信制高校も全日制と同じようにいつでも先生に相談できる学校がたくさんあり、様々な専門知識を持つ先生が一人ひとりに合わせた指導をしてくれます。また、心のケアに力を入れている学校も多く、カウンセラーの資格を持つ先生や専門のカウンセラーがしっかりと学校生活をサポートしてくれます。

通信制高校に入学する生徒は毎年大幅に増えており、社会的にも認知度は向上しています。さらに昨今の社会状況の変化によって通学の負担が少なく学べるスタイルにも注目が集まっています。今後も生徒は増加し、新たな学び方として発展していくと考えられます。

入学時に選択しますが、学校によってはその後のタイミングによって変更することが可能です。通学が難しくなった場合に自宅学習中心に切り替える、または通学する日を増やすなど学校へ相談することで要望に応じて対応しているケースが多いです。

学習塾のように現在の中学校に在籍しながら通学することとなります。
登校する日数や時間は各生徒の状況に応じて柔軟に対応しています。まずは、気になる学校の説明会やイベントに参加してみましょう。

通信制高校でも部活動が盛んな学校があります。中には部活動に力を入れ、大会等での実績をもつ学校もあります。また、部活動の無い学校でも様々なサークルが人気を集めており、仲間と共に自分の好きなサークルを立ち上げることもできます。

パソコンやタブレット等が必要になりますが学校によって入学時に配付、貸与するケースもあります。また既にお持ちの機器を利用することもできる場合もあるため学校のパンフレットやホームページでチェックし、説明会やオープンスクールまたは学校へ問い合わせて確認しましょう。

通信制高校には週1日通学コースや週5日通学コースなど様々な選択コースを設置している学校が多く、自分のペースに合わせて無理なく通学できるのが特徴となります。設置コースにつきましては、各学校へ問い合わせて確認してみましょう。

通信制高校と全日制高校の高校卒業資格はどちらも同じです。通信制高校の卒業の3つの条件を満たせば卒業となります。

通信制高校では自宅学習+レポート提出が学習の基本です。穴埋め問題集のようなものが一般的ですが、形式や量は学校ごとに異なります。各教科、最終提出期限に間に合うように学習していきます。

私立の通信制高校に通う場合にも、国や都道府県からの助成金が充実しております。「高等学校等就学支援制度※1」のほかに、国の教育ローン※2や各都道府県別の奨学金制度※3などあり、これらを併用することができます。詳しくは、（※1）文部科学省ホームページ、（※2）日本政策金融公庫、（※3）各都道府県教育委員会へお問い合わせください。

実際に学校に登校し対面指導を受けます。また、教科・科目の授業や先生との個人面談のほかにホームルームや学校行事などを行います。定期的に学校に通う［通学型］、少ない日数をまとめて受ける［集中型］、年１～2回程度の宿泊を伴う［合宿型］があり、いずれも単位修得のために必ず出席する必要があります。

はい、できます。多くの通信制高校では随時、転入学を受け付けており（決まった時期のみ募集の場合もあります）手続きも最短2週間で出来るため、すぐに転校することができます。学び直しや様々な悩みの克服のため、通信制高校で再チャレンジする生徒もたくさんいます。

サポート校は高等学校とは別組織の民間の教育機関となります。 通信制高等学校と提携している場合が多く、ダブルスクールでの入学が一般的です。スクーリングの引率やレポートの提出に至るまで通信制高校の卒業に必要な単位取得をサポートしてくれるスクールとなります。